琴海情報
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2021/12/16

【12月14・15日地域おこし協力隊フィールドワーク】Small Start~0コストで今からできる舞岳荘の活用アイデア~

12月14日と15日に琴海を出て、地域おこし協力隊のフィールドワークで島原に行きましたので何をしたのか、いつもは行政にのみ報告をしているのですが、今後は皆様にも共有させていただきます。

今回の研修では主に以下の4つを行いました。

  1. 閉校後も「地域と共に歩む」旧山口小学校視察
  2. 島原市が運営するが、運営がうまくいっていない舞岳山荘視察
  3. 1g1000円以上するサフランを育てる隼田農園視察
  4. 舞岳山荘活用のプレゼン

1.閉校後も「地域と共に歩む」旧山口小学校

少子化により児童数が減少したため2014年(平成26年)3月に閉校された旧山口小学校。2021年の現在でもこちらの施設は教育・交流の拠点として活用されているそうです。活用事例などについて、旧小学校の活用をミッションとして地域おこし協力隊として、活動をされていた方のお話を伺いました。

木造の建物自体にニーズが有る

現在の活用方法の一つにコスプレイヤーの方が撮影会を行ったり、写真撮影の場として活用されているということを言われていました。改装を行いきれいにすればいいではなく、今の状態をそのまま公開をすれば、利用者にとっては非日常を味わえる空間として活用されるのだというのは琴海の「尾戸小学校」の活用を考える際にも有益な情報なのではないかと思います。地域の憩いの場として、「スマホ教室」や「健康づくりの教室」など地域の方々に活用していただくということも行いながら、IT農業の研究開発拠点として旧小学校と東京のIT企業を繋げ、新たな風を迎え入れるというような活動を行っていることも参考になる事例ではないかと思います。(詳しくはこちら

鬼火焚きがイベントになり交流を生んでいる。琴海でも行われている鬼火焚きがちゃんとイベントとして、広報をされていて地域の方のみではなく外からも人を呼ぶということをされていることも印象的でした。以上が旧小学校の活用についての研修で学んだことです。自分自身でできることとしては、地域の方々に地域おこし協力隊が来たことのメリットを感じてもらえるよう得意なことから「スマホ教室」や今年お手伝いをさせていただいた「年賀状の簡単作成」などを広報を行い多くの方に共有していくことかなと考えています。元地域おこし協力隊の方がおっしゃられていた「楽しみの伝播が地域おこし協力隊の役割」という言葉が自分の活動の指針にもなりそうなのでその点を念頭に置きながら活動します。「旧山口小学校の活用から今後の尾戸小学校について考える」なんかを地域コミュニティで取り組むほうが地域コミュニティの活動意義も強まるのではないでしょうか?

2.島原市が運営するが、運営がうまくいっていない舞岳山荘

2つ目のフィールドワークでは舞岳山荘という施設にうかがいました。

まずこちらを見て記事を読み進めていただけると幸いです➡舞岳山荘についてはこちら

広大な芝生、舞岳源水という水資源などがある中で、地元市民にも認知されていない、利用者が増えないといった課題を抱えている施設ということでした。

ここを見て、源水でサウナが頭をよぎりましたが、それは自分が今行っていることに偏っているのでその気持ちを抑えました。こちらの施設については2日目に活用方法をグループプレゼンを行いました。

3.1g1000円以上するサフランを育てる隼田農園

1g1000円以上するサフランを育てる隼田農園さんにお伺いしました。食に疎い自分にとってはこういう食材があるんだというところから始まり、勉強になりました。ひとつだけ言えることとすれば、適材適所は食材にもあるのかなと感じました。温暖な気候で育ちやすいサフラン、更には軽重量のため輸送コストがあまりかからないのであればサフランが育ちやすい環境下で育てて輸送するということが最適解なのかなというのが私としての見解でした。あくまでも今回のいただいた情報のみでの見解のため、誤っていることが多いと思いますのでご了承ください。

舞岳山荘の活用についてのプレゼン。

2日目は舞岳山荘の活用方法をグループで議論をし、プレゼンを行いました。

2020年2月から長崎市で1人の地域おこし協力隊として、活動を行い、高島と外海にも1人ずつ増え、現在3名の地域おこし協力隊が長崎市にはいますが、それぞれの地域が離れているため、ほとんど会うことがありません。今回の研修が地域おこし協力隊同士で何かのお題についてコミュニケーションを取った初めての機会でした。琴海でもこんな感じで議論をできるといいなと感じた瞬間でした。本題に戻ります。

まず、魅力、課題、地理的条件、私たちの得意なこと、アイデアを出す。

グループワークのはじめには、

  1. 魅力
  2. 課題
  3. 地理的条件
  4. 得意なこと
  5. アイデア

以上を付箋を用いて、出し合いました。

1.魅力「広大な芝生」「舞岳源水」「8888段の登山道」「月が海側に見える」「星空」「110人宿泊できる」「余裕のある駐車場スペース」など

2.課題「率先して活用する人がいない」「現地決済ができない」「トイレが和式」「山頂が絶望的な景色」など

3.地理的条件「島原市中心部から車で18分」「島原市の人口約4.5万人」「山道が険しい」など

4.得意なこと「はんこづくり」「木工制作」「イラスト制作」「ヨガインストラクター」など

5.アイデア「瞑想」「リトリート」「デジタル・デトックス」など

以上が出ました。膨大な情報だと意見がまとまらないので、テーマを決めてここからピックアップ。

テーマは1日目の旧山口小学校でも言われていた「Small Start~0コストで今からできる舞岳荘の活用アイデア~」としました。

Small Start~0コストで今からできる舞岳荘の活用アイデア~

取捨選択を経て、選抜された付箋がこちら

1.魅力「広大な芝生」「舞岳源水」「8888段の登山道」「月が海側に見える」「星空」「110人宿泊できる」魅力は存分に活用。

2.課題「率先して活用する人がいない」「現地決済ができない」「山頂が絶望的な景色」

4.得意なこと「ヨガインストラクター」

5.アイデア「瞑想」「リトリート」

「舞岳リトリート」3つの舞岳コンテンツで心を清める。

選抜された付箋から「舞岳リトリート~3つの舞岳コンテンツで心を清める〜」というニュアンスの活用方法を提案しました。以下が詳細です。

舞岳リトリートとは

まずリトリートとは、”住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。”

昨今のストレス社会から逃れたいという方々の行き先として、舞岳山荘をリトリート施設と名を打つことで認知をしてもらいます。

すると2.課題「率先して活用する人がいない」ということを「ヨガインストラクター」が解決します。「ヨガインストラクター」が利用に関しての決済はまとめて行うので「現地決済ができない」という点も解消されます。

超重要3つの舞岳コンテンツ「源水断食」「月夜瞑想」「脚下登山」

舞岳に来るメリットを感じていただけるよう、オリジナルコンテンツを3つ作ります。それが

魅力「舞岳源水」x「断食(ファスティング)」=「源水断食」

魅力「月が海側に見える」「星空」xアイデア「瞑想」=「月夜瞑想」

魅力「8888段の登山道」x「山頂が絶望的な景色」=「脚下登山」

この3つです。

舞岳リトリートの第1コンテンツ「源水断食」

舞岳リトリートは1泊2日。

参加費用は1名1万円。

参加者には3つのコンテンツ「源水断食」「月夜瞑想」「脚下登山」をおこなっていただき、心を清めていただけます。

「源水断食」

舞岳リトリートでは1泊2日断食を行っていただきます。断食には水が極めて重要になるため、その水が全国からも水くみに来られるほど貴重な「舞岳源水」ということは参加者にとっては心を清める手助けになると思います。断食かつ口に入れるのは舞岳源水のみ、貴重な1泊2日と感じていただくには十分です。

第2コンテンツ「月夜瞑想」

ヨガインストラクターと共に舞岳山荘の広大な芝生でヨガや瞑想を行っていただくなかで、夜にはキャンプファイヤーを行いながら月夜のなかで瞑想をするという「月夜瞑想」を行っていただきます。舞岳山荘からの月明かりが海に反射して道のようにも見えるということなので絶景であること間違いなしです。

第3コンテンツ「脚下登山」

8888段の登山道を登ったあとに見える景色が絶望的ということを逆手に取り、脚下照顧(自分の足元をよくよく見よという意)ができる登山として「脚下登山」を行っていただきます。山頂に登ったときには見える景色が絶景という視覚にとらわれない、嗅覚や味覚、聴覚、触覚という5感をフル活用して自然を感じれる体になっているのではないかと考えます。

以上が舞岳山荘活用のグループワークでのプレゼンでした。ヨガインストラクターが舞岳山荘を利用すると、やりたいことができつつ、収入にもつながる。そう思えると舞岳山荘の収支も上向きになるのではないかと思われます。

110名収容できて月1回舞岳リトリートを開催すれば最大年間1320万円の収入が入ります。スモールスタートで5名からでも十分と思って、「ヨガインストラクターの方に以上のコンテンツを活用して舞岳リトリートをやってください。50%はあなたの取り分でいいです。」と相談してみると動くのではないでしょうか。お互い0コストでできる舞岳山荘の活用法だと思います。

感想

地域おこし協力隊の研修、楽しかったです。プレゼンでは他の班のアイデアも面白く勉強になりました。地域のことを地域の人が考えるのみではなく、地域のことを地域外の方も交えて考える、そういう場を琴海でも作れるように動きます。